「茅ヶ崎方式ニュース英語プラス・中級」と「時事英会話ディスカッション・中級」で取り上げた課題トピックの概要をご紹介します。事前に配布した英文記事を題材に、クラスでは関連設問のスピーキング訓練を中心に進めます。

※ここでは記事サンプルとして一部のみを抜粋しています。実際の記事は250~300Word程度の長さです。

March 14, 2017  Japan Today
Keidanren, labor body Rengo agree / to introduce 100-hour overtime cap

  1. Japan’s most powerful business lobby Keidanren and the pan labor union Rengo / agreed Monday / to limit monthly overtime work to 100 hours / during busy periods / as the country seeks to change / its deep-rooted culture of working long hours.
  2. The agreement is a step toward broader labor reform / under Prime Minister Shinzo Abe. / But the 100-hour cap is still said to be a level / that can cause serious health consequences.
  3. Abe met with the chiefs / of the Japan Business Federation and the Japanese Trade Union Confederation / and asked them to settle for “less than” 100 hours.

【和訳例】経団連と連合が100時間の残業上限を導入することで合意
1. 日本最有力の経済団体である経団連と中央労働組合の連合は、日本が長時間労働という根深い文化を変えようする中、繁忙期の1ヶ月の残業を100時間に制限することで合意した。
2. この協定は、安倍晋三首相のもとで、より広い労働改革に向けた第一歩である。しかし、100時間の上限は、依然として深刻な健康被害を引き起こしかねない水準だといわれている。
3. 安倍首相は経団連と連合の会長らと会い、100時間「未満」で決着するよう求めた。

【語句】  cap(名)上限     pan(連結)全~、汎~    consequence(名)重大な結果      the Japan Business Federation:日本経済団体連合会(=経団連)   the Japanese Trade Union Confederation:日本労働組合総連合会(=連合)    settle for:~で決着する

英文記事サンプルの内容がだいたい理解できたら、次の各設問に対する意見を英語で表現してみましょう。
※ここでは例として設問の一部のみを抜粋しています。

– Questions for Discussion –
1. Why do Japanese companies have deep-rooted culture of working long hours?
2. What do you think of the suicide of an overworked employee at Dentsu?
3. Are you generally satisfied with your work environment?

授業の講評 ~グループ・ディスカッションを終えて~

illustration

繁忙期における残業規制の上限を「100時間未満」とするか「100時間以下」をめぐって、経団連と連合の間でかなりモメたようですね。

数字の「~未満」と「~以下」を英語で表現する際、両者を混同しないよう気を付けましょう。

「100時間未満」には100時間という数字が含まれないため、英語では”less than 100 hours”とすれば正しく伝わります。いっぽう、「100時間以下」では100時間という数字までが含まれており、英語では”up to 100 hours”となります。

日本語では「以上」「以下」という表現をよく使うのに対し、英語では「more than」「less than」といった「その数字自体を含まない言い回し」が一般的なので、和訳や英訳の際に混乱が生じやすいのです。

例えば、「18歳以上の人々」は英語で「people at the age of 18 and over」「people aged 18 or older」という具合に、「18歳の人々」+「18歳を超えた人々」の2段階に分けて表現します。

「18歳以下の人々」の場合は「over」を「under」に、「older」を「younger」に入れ替えればOKです。

日本語に比べて面倒な言い回しなので、「~以上の人」「~以下の人」を英語でぱっと思い浮かばない学習者が多いのではないでしょうか。

逆に「people at the age of 18 and over」を和訳するときも、「18歳とそれ以上の人々」と言ってしまう人がいますが、日本語の「以上」には18歳が含まれているため、これでは意味がだぶってしまいます。あっさり「18歳以上の人々」でいいわけです。

クラスの中で、「どんどん英文を作成して感覚を身に着ける」というのが習得の一番の近道ですよ。

授業での「課題トピック」の位置づけと効果

「茅ヶ崎ニュース英語中級プラス」では授業の仕上げ段階で課題トピックを使用し、日本人講師が指導します。

「時事英会話ディスカッション」では課題トピックが授業のメインとなり、ネイティブのプロ講師がグループ・ディスカッションをリードします。

基礎トレーニングから始まる授業カリキュラムをこなすうちに、英文読解力とスピーキング力の両方がめきめきと上がっていきますよ。向上心の強いクラスメイトと刺激し合いながら、一緒に取り組んでいきましょう!