今回のコラムは2005年12月25日に配信したメルマガを元にお届けします。

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欧米では日本語でいう「かわいい」の概念がありません。

日本でなら美徳とされる、遠慮がちで奥ゆかしい態度も、あちらでは(はっきりせんやっちゃ!)となります。

そういえば・・・かつて、スイス滞在中に現地の友人と外食したとき、メニューの注文がいつも悩みの種でした。

わけのわからんドイツ語の説明を読んで、“即座に”“自分で”何を頼むか決めなきゃいけなかったからです。

他の人といっしょで、とか、誰かに決めてもらう、なんて甘えはNGです。

一瞬でも迷うと、「とろい」と思われる・・・そんな、緊張感あふれる日常でした。

最初のうちは悲惨で、運ばれてくるのはいつも、自分の予想外の料理ばかり。中には、(こんなの食いたかねえ!)ってものも・・・。

1年でかなり成長しましたけどね♪

・・・まじめな話に戻って、英語っていうのは、結局、自分の意思を伝える手段なんですよね。

外国人と内容のある会話をするには、その分野への関心と知識がなければ始まりません。

私の場合は、通訳の勉強をする過程で「ニュース英語」に出会い、日本語で報道されているニュースを英語で読んだり聴いたりする習慣を身につけるようになりました。

さらに、そこで得た知識をもとに、時事問題、社会問題について外国人と話し合う・・・そのおもしろさにしだいに取りつかれていったのです。

ついには、自分のための勉強が高じて、時事英語を教える教室まで開いてしまいました。

時事英語の学習から自分の世界を広げる体験を、ひとりでも多くの人に味わってもらいたい、と思ったからです。

現在、時事英語のブログやメルマガを発行しているのもそのためです。

とはいえ、人それぞれ趣味や感性は違います。時事英語には自信がなくても、映画や音楽のことを語らせたら誰にも負けない、という人もいるでしょう。

重要なのは、自分にとっての入り口を見つけるということです。

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近頃は日本のアニメやキャラクターが海外でも人気ですが、女性がよく使う「かわいい!」という言葉は英訳されずにそのまま「kawaii」と表現されることがあるようです。

そういえば、会社勤めをしていた20代の頃、年配の上司があきれたようにぼやいていました。

「女の子って、何見ても”かわいい”やなあ。ほかに形容する言葉、知らんのかい」

当時の自分には思い当たる節があり、これにはぎくっとしてしまいました。

確かに、私も周囲の女子社員も安直に「かわいい~」を連発する傾向があったように思います。それだけ便利でお手軽な言葉だったともいえますが。

さすがに、最近の日常生活ではほとんど使わなくなりましたね・・・。