今回のコラムは、2006年2月5日に配信したメルマガを元にお届けします。

当時のメルマガの原題は「バレンタインを迎える前に」でしたが、時期がずれているので変更しました。

前回のコラムと同様、国際結婚関連のネタが登場するため、(またかよ!)と自分で突っ込みながら読み進めたところ・・・けっこうマジメでいいことも書いてました(笑)。

というわけで、改めてご紹介します。

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さてさて、今日の本題です。皆さんの中には、外国人とのお付き合いや国際結婚にご興味のある方もおられるでしょう。

なんとなくイメージ的にかっこよくて、あこがれる人も多いのでしょうね。

が、以前のエッセイでも触れましたが、これは、ハタから見るよりず~っと大変です。

ここで、私の高校時代の友人、Mさん(女性)の具体例をあげましょう。

彼女は日本生まれの日本育ちで、海外で長期滞在した経験はありません。

が、英語力は抜群で、日本で何年も通訳関係の仕事を続けてきました。

数年前に知り合ったイギリス人男性との結婚を考えるようになったMさんは、去年の秋ごろ、休暇をとって、彼のアパートで1ヶ月間ほど一緒に暮らしたのです。

いわば、結婚前の予行演習というか、お試し期間です。

その前にも、何度か彼とはいっしょに旅行をしたことがあるそうですが、今回の経験で、良くも悪くも、彼の印象が大きく変わったといいます。

今まで見えなかった彼の性格が見えてきた、ということですね。

イギリス人を含め、欧米の男性は、一般に日本人よりも愛情表現が達者です。

たとえば、英語で「I love you」を連発することはよくありますし、日本語に直したら照れくさくて言えないようなほめ言葉も平気で口にします。

でもそれは、Mさんに言わせると、「言葉にしないと安心できないから、ああやって愛情を確認しているようにも感じた」そうです。

彼女は日本的な性格の女性で、あるとき、自分がちょっと怒っているということを、態度で伝えようとしたのです。

彼の言葉を無視して黙りこくってみせたところ・・・全く気づいてもらえなかったといいます。

つまり、”言葉にはしていないけど、態度でそれとなく伝える”なんてのは無理で、何事も、言葉で表現しないと通じないのだ、と。

空気を読む、とか、以心伝心、というのとは対極の世界です。

また、Mさんの彼やその友人は、彼女が外国人であるという配慮をいっさいせずに、なまりの強い英語で議論をもちかけてきた、ともいいます。

(あなたたちとは、最初から対等には話せないのよ~)ということさえも、彼女が説明しないとわかってもらえなかったとか。

Mさんからイギリス体験談の数々を聞いて、スイスにいたときの私自身の経験とだぶっている点が多くて笑い出しそうになりました。

ホームステイ先で晩ご飯が出なかったとき、夜の9時ごろ、「おなかがすいているなら、そう言わないとわからないわよ」と宣告されて愕然とした苦い経験。

ずっと以前に親しかった外国人男性から、「僕のことが好きな理由を3つ以上あげよ」といきなり言われ、小論文の課題じゃないんだから~、と一気に興ざめしてしまった思い出。・・・。

欧米の人は、とにかく理屈や議論が好き。言葉で表現しないとわかってもらえないことが多いのです。

でも逆に、だからこそ、自分の意思を英語(またはその他の言語)できちんと伝える訓練が有効になるのです。

たとえ、外国人とのお付き合いや結婚をしなくても、英語を勉強している以上、生身の外国人と向き合って、英語で意見を交換し合うっていうのはすばらしい経験になると思います。

外国人、特に欧米人の前で気後れせずに話すには、普段から、それなりの練習を積んでおく必要があります。

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高校時代の友人Mさんが誰なのか・・・思い出せません。が、この条件にぴったりあてはまる別の女友達ならいます。

おそらく、実際には「高校時代の友人」ではない彼女を、プライバシーの保護に配慮して(?)あえてそのように設定したのだと思われます。

例えば「今の会社の同僚」なんて書くと、周囲の知人なら誰なのか特定できてしまいますからね。

とはいえ、彼女のイギリスでの経験談は事実です。私がスイスのホームステイ先で夕食にありつけなかった辛い夜の話も。

1995年から1年半にわたるスイス・ドイツ滞在中、ホームシックになったことが何度かありましたが、原因はだいたい「食べ物」関連です。

現地の食習慣が日本と違いすぎてうまく適応できないか、空腹が満たされないかどちらかでした。

そんなときにつくづく感じましたよ、(ラテン系の国にすればよかった!そしたら、こんなひもじい思いをしなくて済んだのに)と。

この件について語り出すと長くなるので、また機会を改めて触れたいと思います。