「時事英会話ディスカッション・上級」で取り上げた課題トピックの概要をご紹介します。事前に配布した英文記事を題材に、クラスでは関連設問のスピーキング訓練を中心に進めます。

※ここでは記事サンプルとして一部のみを抜粋しています。実際の記事は650~800Word程度の長さです。

The Japan News    February 17, 2017
Kim Jong Nam’s murder shows more brutal N. Korean reign of terror

  1. The reign of terror by North Korea’s dictator has shown / no sign of ceasing.
  2. Kim Jong Nam, the half brother of North Korean leader and Workers’ Party of Korea (WPK) chairman Kim Jong Un, / was killed / this week at Kuala Lumpur International Airport. / Local police / have arrested / two women as suspects.
  3. The Malaysian government said / the cause of death was unclear, / but the South Korean government has expressed a view / that he was poisoned / by the North Korean spy agency. / If this is true, / it amounts to a serious act of state crime / infringing on Malaysia’s sovereignty. / The act is unpardonable.

-参考【日本語対訳】-   読売新聞 社説  2017年02月17日  金正男氏殺害 「北」恐怖政治の残虐さ強まる

  1. 独裁者による恐怖政治は、とどまるところを知らない。
  2. マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏が殺害された。地元警察が、容疑者として女2人を逮捕した。
  3. マレーシア政府は、死因は不明と発表したが、韓国政府は、北朝鮮の工作機関が毒殺したとの見方を示した。事実とすれば、マレーシアの主権を侵害する重大な国家犯罪であり、許し難い。
【単語と語句】  reign(名)    amounts to:~に等しい     unpardonable(形)許しがたい

英文記事サンプルの内容がだいたい理解できたら、次の各設問に対する意見を英語で表現してみましょう。
※ここでは例として設問の一部のみを抜粋しています。

– Questions for Discussion –
1. How was Kim Jong Nam reportedly assassinated at the airport?
2. It is reported that a group or men and women were involved in the murder. Who are they?
3. Do you believe Kim Jong Un ordered the assassination of his own half-brother?

授業の講評 ~グループ・ディスカッションを終えて~

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北朝鮮を率いる金正恩氏の肩書は「朝鮮労働党委員長(Workers’ Party of Korea chairman)」。

通常、国家の首脳は「大統領(president)」や「首相(prime minister)」と呼ばれることが多いので、ちょっと特殊な例ですね。

が、英語でディスカッションするときにこんな長い肩書を使うのは大変ですから、代わりに「North Korean leader」と言えばOKです。実際、英文記事でもこの表現が非常に多く使われています。

マレーシアの空港で二人の若い女性に襲われ、殺害されたとみられる金正男(キム・ジョンナム)氏。

「誰かを襲う」という意味の動詞「attack」を使って、「Two women attacked him with poison at an airport on Monday.(月曜日に空港で、ふたりの女性が彼を毒物で襲撃した)」と説明することができます。

他動詞なので、「attacked him」と目的語を直後に入れます。不要な前置詞「to」を付けて「attacked to him」としないよう注意しましょう。

先日の授業中、ある受講生の方が「He was assassinated.(彼は暗殺された)」と言おうとしたとき、「assassinated」という単語がうろ覚えでしどろもどろになったことがありました。

上級クラスなので、こういう語彙を使いこなせるなら大いに取り入れるべきですが、思い出せないなら別にその表現にこだわる必要はないのです。

「He was killed.」や「He was murdered.」でも、言いたいことがほぼ正しく伝わるわけですから。

単語を忘れて黙り込んでしまうより、とっさに別の簡単な表現に言い換える柔軟性を養うほうが大事なのです。これは、ネイティブ講師も授業時によく指摘している点です。

英文記事に書いてある難しい単語や表現をそのまま抜き出してきても、使い慣れていない言葉はすらすらと口をついて出てこないものです。

無理せずシンプルでわかりやすい英語表現を心がけるのが、結局は発信力アップの近道になるのです。

授業での「課題トピック」の位置づけと効果

「時事英会話ディスカッション・上級」では課題トピックが授業のメインとなり、ネイティブのプロ講師がグループ・ディスカッションをリードします。

基礎トレーニングから始まる授業カリキュラムをこなすうちに、英文読解力とスピーキング力の両方がめきめきと上がっていきますよ。向上心の強いクラスメイトと刺激し合いながら、一緒に取り組んでいきましょう!