今回の英語学習コラムでは、先日のメルマガ読者アンケートで寄せられたお悩みに回答します。

集計結果によると、読者さんの自己診断では「中級レベル」以上の方が過半数なのですが、今回はあえて「入門・初級」レベルの皆様にスポットをあててみます。

ちなみに、私の時事英語教室のクラス分けは、ざっくりとみて・・・

「入門(TOEIC400点未満)」「初級(TOEIC400~650点未満)」「中級(TOEIC650~820点未満)」「上級(TOEIC820点以上)」

という感じになってます。もちろん、TOEICスコアが全てではなく、受けていない人もおられるのでだいたいの目安ですが。↑ご自身の基準と合ってましたでしょうか(笑)?

それはさておき、アンケートで「入門」「初級」と答えた方の悩みは多岐にわたっていましたが、何はともあれ、「ヤル気(モチベーション)のアップ」が先決です。

なぜかというと・・・ヤル気がないと勉強できないからです。当たり前ですね。

英語力が何年もず~っと初心者の人には共通点があります。

 a) 英語がそもそも好きじゃない
 b) 英語を使う機会がない
 c) 飽きっぽくて学習が続かない

他にもあると思いますが、こういう理由が複数入り混じっている感じでしょうか。

先日、心理学の本を読んでいると面白いことが書いてありました。「人間は、快楽か痛みのどちらかの動機がなければ行動を起こさない」

これは、英語学習にもそのまま当てはまるそうです。

たとえば、こんな人がいたとします。

さん(40代男性・商社勤務):英語に特に興味がなくて、勉強したいとも思わないが、仕事で必要になって困っている。TOEICで半年以内に一定スコアを取らないと昇進できない。

⇒ このAさんにとって、「英語学習」は「痛み」につながります。勉強するのはつらいけど、しないとTOEICスコアが上がらず、将来の展望は暗いのです。

この「痛み」の感覚がAさんにとって強ければ強いほど、彼は行動を起こすと思います。

実は、この状況に近い男性が実際にいて、彼はTOEIC400点台から猛勉強して、半年以内に800点を突破したそうです。

大事な昇進がかかっている切羽詰まった状況で、毎朝3時に起きて、1日4時間ペースで学習を続けたらしいです。

まあ、これは極端な例ですが、さながら「火事場の馬鹿力」ってやつでしょうか。

ビジネス英語を学ぶ人の多くが、この「痛みを克服するために学習する」パターンにあてはまるようですよ。

いっぽう、次の場合はどうでしょうか。

Bさん(30代女性・専業主婦):欧米のドラマや洋画が好きで、海外旅行に出かけるのが趣味。でも、ネイティブの英語がよく聴き取れず、話すことも苦手で悔しい思いをしている。

⇒ Bさんの場合、「英語学習」に「痛み」はなく、英語ができなくても生活に何ら支障はないのです。でも、「英語を上達させたい!」という強い願望があります。

Bさんにとって、「英語学習」は「快楽」です。「ネイティブの英語を聞き取りたい!」「海外旅行で会話を楽しみたい!」という夢が膨らむほど、それが英語学習の強い動機になります。

要は、何が言いたいかというと、「英語学習の万年初心者」の人には、「勉強しないと仕事を失うかも」という「強い痛み」も、「上達したらこんな素晴らしいことがある」という「大きな快楽」もどちらも欠けている場合が多い、ということです。

「仕事でまあ必要なんだが、なんとなくヤル気にならない」
「話せたらカッコいいと思うけど、勉強するのが面倒」

・・・こんな中途半端な調子でズルズルと過ごしている人、けっこう多いんじゃないでしょうか。

そうはいっても、「自分には特に、英語学習に関する切迫感も夢もないんだよね。でも、やっぱり上達したいという気持ちはあるし」という方、おられますよね。その気持ちもよくわかります。

解決法はズバリ!・・・「英語学習」に対する「痛み」も「快楽」も特にないなら、作ればいいんじゃないでしょうか?

もう少しわかりやすく言い換えると、「具体的な目標」を設定し、それを「達成した後の自分」と「達成できなかった自分」の両方を想像してみる、ということです。

目標というのは、別に「TOEIC800点」や「英検準1級合格」などの試験じゃなくてもいいのです。例えば、こんな感じで・・・

*今はNHKの英語ニュースが3割ほど聴き取れる ⇒ 「3ケ月後に7割以上聴き取れる自分」を想像する

*今は外国人との会話がほとんどできない ⇒ 「3ケ月後に会話が5往復できる自分」を想像する

*今は英文メールを書くのに40分以上かかる ⇒ 「3ケ月後に15分で書ける自分」を想像する

ポイントは、(これを達成したらワクワクするだろうなあ)と思えて、かつ「3ケ月間、努力すれば達成可能な範囲の目標」にすることです。

目標を3ケ月後にしたのは、英語学習の最初の成果を感じるのがこの時期だからです。1ケ月後では短すぎ、半年後では長すぎて緊張感が薄れます。

私の時事英語教室の受講生で「3ケ月後に飛躍的な上達を見せた人たち」は、自分で具体的な目標を設定し、それを達成するために学習を続けています。

目下、モチベーションが続かなくて伸び悩んでいる方は、ぜひあなた自身の「3ケ月目標」を設定してみてください。

ちなみに、現在、以下のどちらかにあてはまる人に朗報です(^^; 目標設定と学習法さえ間違わなければ、3ヶ月後にはだいたいこんなゴールを達成できます。

1)中学英文法と基本単語があやしく、話すのが特に苦手な英語初心者
  ⇒ 3ケ月後、TOEIC500~600点レベルの単語・文法・会話力を習得している!

2)文法や語彙は理解できて、英字新聞を読めるのに、聴き取りが苦手で話せない中級者
  ⇒ 3ケ月後、読める英文がほぼ聴き取れて、時事問題の意見発信ができる!

どちらも私の専門分野で、多くの受講生に日々指導しているので確かです。

この「3ヶ月目標の設定」と「学習法」について、次回のコラムでもう少しお伝えしますね。以上、今後の英語学習のご参考になれば幸いです。

※この記事は、メルマガで配信した英語学習コラムを編集したものです。