「時事英会話ディスカッション・上級」で取り上げた課題トピックの概要をご紹介します。事前に配布した英文記事を題材に、クラスでは関連設問のスピーキング訓練を中心に進めます。

※ここでは記事サンプルとして一部のみを抜粋しています。実際の記事は650~800Word程度の長さです。

The Japan News    February 02, 2017
Top court’s ruling gives priority to public nature of information

  1. The Supreme Court has clarified its position / that highly values the public’s “right to know.” / This is an appropriate ruling / that fits socially accepted views.
  2. A plaintiff had filed a petition for a court injunction / to demand / reports of his arrest be removed from an internet search site. / The Supreme Court decided / the search results do not need to be deleted.
  3. The necessity of providing search results widely / is to be weighed against the detriment / caused by having the facts of the case made public. / Furthermore, search results will be deleted / only in cases / in which the degree of detriment clearly exceeds the need / to provide this information. / This was the Supreme Court’s decision.
【単語と語句】  plaintiff(名)原告       injunction(名)禁止命令      detriment(名)損失
  1. 国民の「知る権利」を重視する姿勢を鮮明にした。社会通念に沿った妥当な判断と言えよう。
  2. インターネットの検索サイトに表示された逮捕歴の削除を求めた仮処分申請で、最高裁が削除を認めない決定を出した。
  3. 検索結果を広く提供する必要性と、当該事実を公表されることによる不利益を比較衡量する。その上で、不利益の度合いが明らかに上回る場合のみ、削除は認められる。最高裁はこう判断した。

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英文記事サンプルの内容がだいたい理解できたら、次の各設問に対する意見を英語で表現してみましょう。
※ここでは例として設問の一部のみを抜粋しています。

– Questions for Discussion –
1. Do you think the Supreme Court made the right decision?

2. In which cases should “the right to be forgotten” be accepted?
3. Do you know any specific case in which “the right to be forgotten” was accepted?

授業の講評 ~グループ・ディスカッションを終えて~

illustrationインターネットが普及する前から、「the public’s “right to know”」(国民の「知る権利」)という言葉や意識は民主主義の国では一般的だったでしょう。

が、今回の課題トピックのキーワードはその逆で、「the public’s “right to be forgotten”」(国民の「忘れられる権利」)というもの。

ネット上で見つかった自分に関する不利な情報(検索結果やSNSへの投稿など)を、果たして意図的に削除してもらえるのかどうか、です。

記事中の男性は、過去に児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕された経歴があり、当時の記事が検索結果で表示されるのが苦痛だったようです。

が、彼の訴えは最高裁で認められませんでした。受講生の方々も、この判断を支持する意見でほぼ一致しています。

ただ、授業時に一部の生徒さんから指摘があったように、自分が犯罪被害者になった場合はもっと事情が複雑になると思います・・・。

授業での「課題トピック」の位置づけと効果

「時事英会話ディスカッション・上級」では課題トピックが授業のメインとなり、ネイティブのプロ講師がグループ・ディスカッションをリードします。

基礎トレーニングから始まる授業カリキュラムをこなすうちに、英文読解力とスピーキング力の両方がめきめきと上がっていきますよ。向上心の強いクラスメイトと刺激し合いながら、一緒に取り組んでいきましょう!